石垣市長「致し方ない」／オスプレイ着陸／来月日米訓練は容認

　【石垣】米海兵隊普天間飛行場所属のＭＶ２２オスプレイが１４日に新石垣空港に緊急着陸した件で、石垣市の中山義隆市長は１５日、市役所で報道陣の取材に応じ、緊急着陸は「致し方ない」と述べ、米軍側に原因究明と再発防止を求める考えを示した。市は住宅地上空の飛行を避けることや積極的な情報開示を米軍側に求めるよう、沖縄防衛局宛てに要請書を送った。
　１０月に予定される日米共同訓練で、陸自のオスプレイが新石垣空港に飛来することについては「問題ない」として容認する考えを示し、自粛を求めた県と、立場の違いが鮮明になった。
　海兵隊のオスプレイは１４日午後、新石垣空港に２機が飛来した。１機は午後７時半ごろに離陸。不具合があるとみられる機体はそのまま空港内に駐機していた。
　一夜明けた１５日午前１０時１５分ごろ、修理用とみられる部品やクルーを乗せた別のオスプレイが飛来。資材を下ろした後、約３０分後に離陸した。
　１４日からとどまっている緊急着陸した機体は、米兵らが脚立を立てて右翼のプロペラ付近で作業していた。１５日午後８時時点で、この機体は空港内に駐機している。　（照屋大哲）

１４日の緊急着陸から一夜明け、脚立を立てるなどして作業する米軍関係者ら＝１５日午前１０時４５分ごろ、新石垣空港

オスプレイの緊急着陸について報道陣の取材に応じる中山義隆市長＝１５日、石垣市役所