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新石垣飛来「変更ない」/陸自オスプレイ 防衛相、訓練巡り


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 【東京】10月の日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン(RD)23」で陸上自衛隊のオスプレイが新石垣空港へ飛来する計画について、木原稔防衛相は15日の閣議後会見で、県の自粛要請を受けた対応を問われ「日米同盟の抑止力・対処力の強化を図る重要な訓練だ。陸自オスプレイの参加も含めて訓練計画の変更は考えていない」と語った。
 その上で「訓練に当たって安全確保が大前提で、引き続き米側と緊密に連携していく」と述べた。
 県はオスプレイの事故が相次いでいることを踏まえ、新石垣空港で陸自オスプレイの訓練をしないよう求めていた。だが陸自は14日に訓練計画を正式に発表。同日に米海兵隊オスプレイが新石垣空港と奄美空港(鹿児島県)に緊急着陸した。
 RD23とは別に、14日から県内などで始まった陸自と米陸軍の共同訓練「オリエント・シールド23」についても、木原氏は「インド太平洋地域における日米の協力を深化させることは、米国の本地域へのコミットメント(関与)を維持・強化する上でも非常に重要だ」と評価した。
 訪米の予定を問われ「日本を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増していることを鑑みれば、私とカウンターパートのオースティン国防長官が直接会談する機会を持つことは、日米同盟を強化していく上で極めて重要だ」と答えた。 (明真南斗)