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対米にらみ技術「自立」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【北京共同】中国の習近平指導部は米国とのハイテク覇権争いが強まる中、研究と技術の「自立自強」を進めている。半導体輸出規制のように、サプライチェーン(供給網)が遮断されて製造業が立ちゆかなくなることを警戒しているためだ。ただ露骨な外資排除は国際社会での孤立化につながりかねず、投資の「中国離れ」を招くもろ刃の剣だ。
 バイデン米政権は昨年10月、中国に対する半導体輸出規制を強化。先端半導体製造装置などの調達ルートを絶たれた中国は、需要が多い低価格帯製品の生産に注力する戦略に切り替えた。
 外交筋によると、中国は低価格品の製造装置は引き続き日本から調達できるのかどうか、日本政府に確認してきたという。一方で、近年は日系企業などに複合機や医療機器の技術移転を迫り、反発を招いてきた。