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コロナ秋接種スタート 来年3月まで無料


コロナ秋接種スタート 来年3月まで無料 新型コロナワクチン秋接種のポイント
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「XBB・1・5」に対応した改良型ワクチンの秋接種が20日、始まった。生後半年以上の全ての人が対象で費用は無料。厚生労働省は重症化リスクの高い、高齢者や基礎疾患のある人に積極的な接種を呼びかける。期間は来年3月31日までで、来年度以降は自己負担が生じる可能性がある「定期接種」への切り替えが検討されている。
 ワクチンの配送状況に応じて、9月21日以降に始まる地域もある。接種券の送付対象は自治体ごとに異なり、申請が必要なケースもある。インフルエンザワクチンの同時接種も可能。
 新型コロナワクチンは主にファイザー製とモデルナ製。国内では新たな派生型「EG・5・1」が流行しているが、国立感染症研究所は「有効性が低下するという報告はない」としている。
 厚労省は2021年2月から予防接種法の「特例臨時接種」に位置付け、全額公費負担としてきた。だがウイルスの性質の変化や、免疫の獲得、抗ウイルス薬の普及に伴い重症者が減ったため、来年3月末に終了する方針だ。
 4月以降は対象を高齢者ら高リスク者に限定し、秋から冬にかけて年1回打つ定期接種にすることを視野に調整している。仮に定期接種となれば、自治体が接種を受けた人に費用を徴収できるようになる。