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チコ・カリート 感謝のラップ 活動10年、地元那覇から全国ツアー開始  


チコ・カリート 感謝のラップ 活動10年、地元那覇から全国ツアー開始   観客を盛り上げるラッパーのチコ・カリート=2日、那覇市のテンブスホール
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 那覇市出身のラッパー、CHICO CARLITO(チコ・カリート)が3作目のアルバム「Grandma’s Wish」を携え、ライブツアーを2日、那覇市のテンブスホールからスタートさせた。亡き祖母への思いなどをつづった「B.G.D」など、アルバム収録曲を中心に人気曲など計23曲をノンストップで披露。圧巻のパフォーマンスでファンの心をつかみ、会場を熱気に包んだ。
 地元那覇での自らメーンとなる「ワンマンライブ」に、ファンらがダンスホールのような会場を埋め尽くした。映像の演出からライブが始まり、アルバム収録曲の「History」でスタート。ファンらはスマートフォンで動画を撮影しながら、前のめりで身を揺らして曲に酔いしれた。
 交流の深いCHOUJIやRITTO、唾奇、OHZKEY&Vanity.K(サグラダファミリア)らと共演し、大歓声に包まれた。
 終盤に柊人と「Ryukyu Style remix」を披露した。チコは「音楽があって自分の人生が変わった。音楽があったから今、こうやって活動できている」と感謝し、10年の活動を振り返った。
 3作目のアルバムの中でも特に大切にしている曲だという「Let Go(feat.柊人)」をライブで初披露した。チコは「20代最後にワンマンライブを那覇でスタートできたことがうれしい。自分がやってきたことは間違っていなかったと誇りに思っている。支えてくれた人たちが、背中を押して間違いじゃないと思えるようなライブをここからやっていく」と今後のさらなる飛躍を誓い、「Menu」「Day by Day」で締めくくった。
 全国ツアーは仙台、大阪、札幌、東京でのファイナルまで全5公演を実施する。  (田中芳)