有料

沖縄と台湾、多彩な歌/「島嶼音楽季」10周年


沖縄と台湾、多彩な歌/「島嶼音楽季」10周年 共同製作した楽曲「嶼十聚敬」を初披露する出演者ら関係者=17日、桜坂劇場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 台湾と沖縄で1年ごとに交互に開催し、両地の音楽家やミュージシャンが出演する音楽祭「2023島嶼(とうしょ)音楽季」(国立台東生活美学館主催)の最終日が17日、那覇市の桜坂劇場で開かれた。沖縄と台湾の音楽家たちが、音楽での文化交流を目的に14年から始めた音楽祭は今年で10周年を迎えた。「繋(つな)がる10年 島嶼のトモダチ 織りなす文化の交わり 共に歌い紡いでいこう」をテーマに、台湾から4組、沖縄から3組が多彩な歌を披露した。
 それぞれが、オリジナル曲などを披露した後、フィナーレに「黒潮が結ぶ10年の絆」を題材に「島嶼音楽季」の10周年を記念して、共同製作した楽曲「嶼十聚敬(ユージュージュージン)」を初披露した。オンラインなどで台湾と沖縄の音楽家たちが約半年をかけて完成させた。歌詞に日本語、ウチナーグチ、中国語、ホーロー語、客家(はっか)語、パイワン語、アミ語などさまざまな言語を織り交ぜ、表情の豊かな歌声や楽器の音色が会場を包み、終幕を迎えた。
 台湾からパイワン族のバライ、セレデウ、客家をルーツに持つシエ・ユーウェイらが、沖縄からHarikuyamaku&稲嶺幸乃、又吉祐衣&桜庭歩、jujumoらが出演した。 (田中芳)

共同製作した楽曲「嶼十聚敬」を初披露する出演者ら関係者=17日、桜坂劇場