音楽家の國場幸順が、アルバム「水中庭園」発売から30年を記念し、LP盤を8月18日にリリースした。新たにリマスタリングし、ボーナストラックも加えた。國場は「こんな変わった音が沖縄から出る。まずは聞いてみて、クリエーティブに生かしてほしい」と話した。
「水中庭園」はBGM用の作品としてCD発売された。フレーズの積み重ねで構成したというサウンドは、心地よい電子音の中に沖縄音階が混ざり、エキゾチックな雰囲気を醸し出す“琉球電子サロンミュージック”だ。近年、アジア音楽が北米や欧州のクラブシーンで人気があることも受け、大阪のレーベルからLP盤の声がかかった。リマスタリングはドイツで行った。
國場は「中低域に深みが出た。クラブでも流せるはずだ。沖縄から世界に発信できる楽曲だ」と話した。
LP盤は3600円。県内のCDショップで予約販売している。 (田吹遥子)
1993年に発売したアルバム「水中庭園」のLP盤をリリースした國場幸順=8月24日、琉球新報社