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周辺海域 希少種への影響懸念


周辺海域 希少種への影響懸念 大浦湾の豊かな海草藻場=2021年9月
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 名護市辺野古の周辺海域は、絶滅危惧種のジュゴンやオキナワハマサンゴをはじめ、多様性に富んだ生物が生息することで知られ、2019年には米環境NGOから「ホープスポット」(希望の海)に認定された。
 本島北部の海域では、3頭のジュゴンの生息が確認されていたが、工事開始から現場近くで姿が見られなくなった。19年3月に1頭が死んでいるのが見つかり、残り2頭は姿が確認されていない。
 22年7月には新基地建設工事の現場に近い名護市久志の沿岸部でジュゴンのふんが発見された。沖縄防衛局は、工事に関して有識者が助言する「環境監視等委員会」の指導・助言を得ながら工事を継続する考えを示しているが、工事が環境へ及ぼす影響が懸念されている。 (與那原采恵)
大浦湾の豊かな海草藻場=2021年9月