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騒音被害 経路外飛行で増加も


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 新基地の運用が始まると周辺で騒音被害が増加する恐れがある。政府は海上に基地があることなどから騒音被害は「大きくない」などとするが、米軍が集落上空を飛行しない担保はない。
 2011年12月、沖縄防衛局が県に提出した環境影響評価書は、騒音被害について「滑走路は海上に設置され、住民居住区域から物理的に距離を置く」ことから「住民に対する騒音被害は大きくない」と説明した。
 一方で、飛行経路について「管制官の指示、安全、パイロットの専門的判断、運用により(場周経路から)外れる場合もある」と明記している。
 辺野古に配備される計画のMV22オスプレイは、現在、普天飛行場周辺で常態的に日米間で合意した経路外で飛行する。航空機騒音規制措置(騒音防止協定)で運用が制限される午後10時以降の飛行もたびたび確認されているのが実情だ。 (佐野真慈)