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知事声明文 米政府へ 国連で未読 PFAS汚染訴え


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 玉城デニー知事の一連の国連訪問で、国連人権理事会に出席している米国政府代表の担当者が、知事がスピーチを予定していた環境問題の訴えについて、米政府に伝える意向を示していたことが25日までに分かった。
 玉城知事は、19日の有害物質と廃棄物をテーマにした会議でスピーチする予定だったが、時間切れによって直前で会議が打ち切られて実現しなかった。NGO市民外交センターの上村英明共同代表が、会議後に米政府代表の担当者である米国務省職員に声明文を手渡した。担当者側から追加の情報提供を求められ、上村氏がメールで有機フッ素化合物(PFAS)汚染の問題や汚染源の調査ができない現状について伝えた。担当者からは「ワシントンと在日米大使館に共有する」と返信があった。
 上村氏は「ジュネーブの代表部から米国政府や大使館に情報が伝わるのは一定の効果があるかもしれない」と話した。 (沖田有吾)