有料

能楽とコラボ創作 舞踊劇「首里」上演/来月7日、国立劇場


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

首里城復興の思いを込めた創作舞踊劇「首里」の沖縄公演が10月7日午後1時半、浦添市の国立劇場おきなわである。能楽師の津村禮次郎が企画し、組踊の若手実演家とワークショップなどを重ねて創作した。公演では能「羽衣」なども披露する。
舞踊劇は、焼失した首里城の廃虚に玉城朝薫らの霊が現れて往時をしのび、復興と沖縄の安寧を祈って舞うというもの。津村が玉城朝薫を、組踊立方の佐辺良和と田口博章が若き男女を演じる。2021年に東京で初演し、その後改作した。
津村は「日本、沖縄、中国の現状や歴史、文化を芸能から見つめ直す契機になれば」と、組踊とのコラボレーションを企画したという。田口は「沖縄では能を見る機会は少ないが、組踊との関わりも深い」と来場を呼びかけた。
チケットはS席(6千円)からC席(3千円)まである。問い合わせはシアター・クリエイト、電話090(3074)8295(平日午前11時~午後7時)。