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市有地売り払いに疑義 糸満市議会が 決算を不認定


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 【糸満】糸満市議会(金城寛議長)は26日の9月定例会最終本会議で、市有地売り払い処分に疑義が生じているなどとして、執行済みの2022年度市一般会計歳入歳出決算を賛成少数(賛成9、反対11)で不認定とした。市糸満の旧ボウリング場近くの市有地売り払いについて、一般競争入札ではなく随意契約で売却され、半年後に転売された経緯を、野党や中立系の市議が問題視した。
 討論では反対の意見が相次いだ。大田守市議は「売却価格が相場の半値以下」「所有権移転と同時に記載されるべき買戻し特約が記載されず、転売につながった」との趣旨で反対を主張。賀数郁美市議は「市当局は落ち度を認めたが、執行部の都合で十分に審査できていない」と述べた。  (岩切美穂)