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12月にも保険適用へ レカネマブ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 厚生労働省は27日、中央社会保険医療協議会(中医協)を開き、認知症のアルツハイマー病新薬「レカネマブ(商品名レケンビ)」を12月24日までに保険適用する方針を確認した。医薬品の公定価格である薬価の決定に向けた議論を開始。委員からは、有効性や医療保険財政への影響などを考慮して検討するべきだとの意見が出た。
 効果に期待する人が多い一方、薬価や利用患者数によっては保険財政を圧迫するとの懸念もある。
 レカネマブは、病気の原因物質を除去することで進行抑制を狙った初の認知症薬となる。対象は軽度認知症患者と、その前段階である軽度認知障害の人。国内で計約542万人に上り、実際に使用するのはこのうち1%程度とされる。