自民党は29日の総務会で、政務調査会の部会長人事を了承し、アイヌ民族に関する投稿が「人権侵犯」と認定された杉田水脈衆院議員を環境部会長代理に起用した。
フランス研修中の写真が「観光旅行のようだ」と批判を浴び、8月に党女性局長を辞任した松川るい参院議員は副幹事長に決定した。いずれも問題が発覚したばかりで批判を浴びそうだ。
森山裕総務会長は記者会見で、杉田氏の起用に関し「差別は断じてあってはならない。政治家は説明責任を果たすのが大事だ」と述べるにとどめた。松川氏については「本人が責任を感じて女性局長を辞任されたことで済んでいる」と語った。
幹事長室の役員は幹事長と幹事長代行、幹事長代理、副幹事長の計30人で構成。
うち女性議員は松川氏を含め9人で、女性が30%を占めた。
森山氏を支える会長代行に金田勝年元法相を充てる。総務会長代理には寺田稔元総務相と松下新平参院議員を充て、メンバーに林芳正前外相を新任した。
石破茂元幹事長、下村博文元文部科学相は再任された。
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「人権侵犯」の杉田氏起用 環境部会長代理 自民が政調人事
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琉球新報朝刊
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