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3万2000人熱狂 糸満大綱引 4年ぶり


3万2000人熱狂 糸満大綱引 4年ぶり 大勢の観衆が見守る中、力を合わせて懸命に大綱を引く北組の参加者たち=29日午後6時8分、糸満市糸満(小川昌宏撮影)
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【糸満】大漁や豊年、家内安全を願う伝統行事「糸満大綱引」が旧暦8月15日に当たる29日、糸満市の県道256号の糸満ロータリーから白銀堂間で4年ぶりに開催された。市内外から訪れた3万2千人(主催者発表)が雨の中、南北に分かれ大綱を引き合った。20分55秒の熱戦の末、2019年に続き北組(にしかた)が勝利し、三連覇を果たした。

市民らは午前8時30分から小綱をまとめ、全長約180メートル、総重量約7トンの大綱を完成させた。午後6時前、大綱にカヌチ棒が差し込まれ、「ハーイヤ」の掛け声とともに綱を引いた。最後は南組(へーかた)の綱が切れ、一気に勝負が付いた。

上原裕常行事委員長(74)は「糸満大綱引は誰でも参加できる『万人(まんにん)綱』。4年ぶりに多くの人が訪れうれしかった」と話した。

(岩切美穂)

(10月8日に写真特集掲載)