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医療的ケア児 支援拡充へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 厚生労働省は9月19日、人工呼吸器の装着やたんの吸引といった介助が必要な「医療的ケア児」らにヘルパーを派遣する事業所に対し、報酬を手厚くする方針を有識者検討会で示した。2024年度の障害福祉サービスの報酬改定で実施を目指す。医療の進歩で増える傾向にあるケア児に対応できる事業所を拡大し、支援を拡充する狙い。
 厚労省の方針によると、ヘルパーを派遣する事業所が職員研修を充実させ、派遣先の一定割合以上が医療的ケア児や重度障害がある子どもだった場合に報酬を増やす。
 医療的ケア児を含め、ヘルパーを派遣する「居宅介護」を利用する障害児は約7800人いる。有識者検討会のメンバーは「家族の負担を軽くし長く自宅で暮らすことにつながる」と賛同した。
 これとは別に、厚労省は、口頭での会話が難しい障害者の医療機関への入院に関する支援を広げる方針も示した。