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PFAS公表遅れ抗議 那覇市議会可決、知事に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県庁地下駐車場から、発がん性などが指摘される有機フッ素化合物(PFAS)を含む泡消火剤が流出した問題を巡り、那覇市議会(野原嘉孝議長)は4日、泡消火剤流出の公表が遅れたことなどに対する抗議決議を賛成多数(賛成31、反対5、退席2、欠席1)で可決した。
 宛先は県知事。決議では、流出が6月に発生したにもかかわらず公表が約3カ月遅れたことについて「市民、県民に対する危険が放置され、大きな不安を抱かせたことに対し、誠に遺憾である」と強く抗議した。
 同議会は4日、核兵器禁止条約の実効性を高めるために日本政府に主導的役割を果たすことを求める意見書を全会一致で可決した。宛先は首相や外相など。意見書では、政府に対し、核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加などを求めた。 (吉田健一)