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「中国は侵略行わない」 駐日大使、那覇で講演 県内学生受け入れ表明


「中国は侵略行わない」 駐日大使、那覇で講演 県内学生受け入れ表明 日中関係について「相互理解が最も重要だ」と話す中国の呉江浩駐日大使=6日、那覇市のパシフィックホテル沖縄
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 日本沖縄華僑華人総会は6日、創立50周年を記念した講演会と祝賀会を那覇市のパシフィックホテル沖縄で開催した。中国の呉江浩駐日大使が講演し「中国と日本の関係は厳しい状況にあるが、中国は侵略を行わない」と強調。「日本の一部に、いわゆる『台湾有事』をつくり出し、この地を反中活動の拠点にしようという動きを懸念する。沖縄は戦争の大きな被害を受けた地だ。軍事的抑止に反対する」と述べた。

 沖縄から大学生5人の留学生を受け入れることも表明した。

 呉大使は昨今の日中関係について「一番必要なことは相互理解だ。マイナスの部分にばかり集中力を割かれては両国民の将来につながらない。できるだけ多くの集中力を交流と協力に持っていくべきだと思う」と述べた。

 中国政府は、東京電力・福島第一原発の処理水の海洋放出に反対し、日本産水産物を全面的に輸入禁止にしている。呉大使は「中国は最初から暫時停止としている。国際的、長期的な監視システムをつくって全ての人々が納得するまで観測し、疑念がクリアされれば解除される」と説明。その上で「日本メディアでは(こうした事実が)報道されない。一日も早く全面解禁になるよう私なりに努力している」と述べた。

 (沖田有吾)