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長崎4区、与野党対決 衆院補選告示 首相へ「中間評価」


長崎4区、与野党対決 衆院補選告示 首相へ「中間評価」 衆院長崎4区補選で支持を訴える(右から届け出順に)末次精一氏、金子容三氏=10日午前、長崎県内
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 衆院長崎4区補欠選挙が10日、告示された。参院徳島・高知選挙区補選(5日告示)を含め統一補選の候補者が出そろった。いずれも22日投開票で、与野党対決の構図。長崎4区補選は自民、立憲民主両党の公認候補による一騎打ちとなった。物価高対応を含む経済政策や防衛力強化、少子化対策などが争点。岸田政権発足後2年の政策や、岸田文雄首相の政治姿勢を問う「中間評価」の選挙となる。 (1面に関連)
 両補選は第2次岸田再改造内閣の発足後、初の国政選。衆院長崎4区補選は、立民前職の末次精一氏(60)=社民推薦=と自民新人の金子容三氏(40)=公明推薦=が争う。参院徳島・高知選挙区補選は、野党系の無所属元職の広田一氏(55)、自民新人の西内健氏(56)=公明推薦=が立候補している。
 両補選を巡り、首相は14、15両日に自民候補応援に入る方向で調整。自民、立民は党幹部を投入し、総力戦を展開する。
 立民の泉健太代表は統一補選で成果を上げ、党勢回復へのきっかけにしたい考えだ。長崎県佐世保市で演説し、岸田政権のガソリン高騰対策は不十分と批判。「この戦いを勝ち抜き、1強政治を変える」と呼びかけた。
 自民の茂木敏充幹事長は同県松浦市で街頭演説。「今まで以上に賃上げに取り組む。経済対策もしっかり進める」と強調した。金子氏は、昨年政界を引退した金子原二郎元農相の長男。
 衆院長崎4区補選は北村誠吾元地方創生担当相の死去に伴う。共産党は独自候補を擁立せず、末次氏を自主的に支援すると発表。国民民主党の地元組織も支援する。日本維新の会は自主投票。
 長崎4区補選は、22日の投開票日までに衆院が解散された場合、取りやめとなるが、首相が20日召集の臨時国会で、2023年度補正予算成立を優先する方針を固めたため、予定通りの日程で実施される。
衆院長崎4区補選で支持を訴える(右から届け出順に)末次精一氏、金子容三氏=10日午前、長崎県内