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イスラエル 地上戦準備 ハマス2幹部を殺害


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【エルサレム、カイロ共同=橋本新治、吉田昌樹】イスラエルのガラント国防相は10日、イスラム組織ハマスが侵入したイスラエル南部の支配を取り戻したと表明し、軍は「総攻撃に向かう」と宣言した。ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻に向けた準備を本格化。軍は奇襲攻撃で崩れた態勢を立て直し、攻勢に転じつつある。  (5、7面に関連)
 イスラエル軍は、ガザ空爆でハマス政治部門の幹部ら2人を殺害したと発表。ハマスはイスラエル中部アシュケロンに多数のロケット弾を撃ち込んだ。死者の合計は11日、2200人以上となった。
 イスラエル軍と、レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラは国境付近で11日までに4日連続で交戦した。10日にはシリアからも砲撃があった。
 イスラエル軍によると、イスラエル側の死者は1200人。ガザ保健当局によると、パレスチナ側の死者は1055人となった。