「アロハの気持ちを分け合いたい」 コハラとポーマイカイに音楽や沖縄への思い聞く 22日、沖縄で公演 


「アロハの気持ちを分け合いたい」 コハラとポーマイカイに音楽や沖縄への思い聞く 22日、沖縄で公演  Kohala(コハラ)の3人
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 琉球新報社と民主音楽協会(MIN―ON)は22日、ハワイ日系移民155周年、日米交流170年を記念し「癒やしのハワイアンミュージック&フラダンス」を宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟で開催する。公演を前に、ギタートリオ、コハラの3人と、ファルセットボイスが魅力のヴォーカリスト、ポーマイカイ・ライマンに、音楽の魅力や沖縄への思いを聞いた。

 「風のような音楽」と称されるサウンドのコハラ。リーダーのチャールズ・マイケル・ブロットマンはハワイ初のグラミー賞受賞者だ。コハラの音楽は「ハワイアンにフォーク、ジャズがアコースティックに溶け合うクロスカルチャーなサウンド」と説明する。沖縄公演では「サプライズ」の楽曲披露があるという。

 ハワイの音楽に「癒やしの力」があるのは「海に囲まれ波の音に大きな影響を受けているから」と、ハワイ島育ちのチャーリー・リカイドは語る。ハワイと沖縄は歴史や気候、文化など多くの共通点がある。「ハワイも沖縄もかつて王国だった。言葉や文化に誇りを取り戻すきっかけはハワイアンルネッサンスだった」と文化復興運動と教育が大きな力になったと語る。

 ギターの弦を緩ませた奏法スラッキーの名手サニー・リムは「文化交流・共有はもちろん、サーフィンや食も楽しみにしている」と笑顔を見せた。

ポーマイカイ・ライマン

 ポーマイカイは、ハワイで最も愛された歌声の持ち主と言われた祖母、故ジェノア・ケアヴェから音楽を学んだ。彼女にとっての音楽は「祖先とのつながり」であり、過去と今をつなぐものだと語る。「パフォーマンスすることで私自身が癒やされている。ハワイのアロハの気持ちを分け合いたい」と話した。

 22日は午後1時、同5時開演の2回公演。前売券はS席6千円、A席5500円(未就学児は入場不可)。問い合わせは琉球新報社統合広告事業局、電話098(865)5255(平日午前10時~午後5時)。

 (座波幸代)