その日は4作品の映画鑑賞だった。本作の出番は3本目。にぎわっていた前2作品に比して「シアター・キャンプ」はなんと観客が私1人。一瞬不安がよぎるが、見終わってみれば、これがすこぶる元気の出るビタミン映画。
アメリカでは夏休みが長く子どもたちは競って、もしくは親の都合でサマーキャンプなるものに出掛けるらしい。舞台はその一つのシアター・キャンプ。子どもたちが一緒に生活しながら一つの作品を完成させ、親た
ちを招いて披露する趣向。
校長が昏睡(こんすい)状態に陥り、大人たちの思惑と子どもたちの頑張りは時としてすれ違いながらも最後のミュージカルシーンは圧巻!の一言。前半のドタバタに大笑いして、後半にこんなに泣かされるとは思わなかった。それにしても、子どもの成長というのは大人の想像をはるかに超えてくる。子どもたちの才能が花開く場所は、大人が思うほど少なくないかもしれない。監督はニック・クーバーマン&モリー・ゴードン。(スターシアターズ・榮慶子)
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シアター・キャンプ/シネマパレット・公開中/子の才能が花開く場所
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琉球新報朝刊
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