「コメントは　差し控える」　松野氏、知事応訴に

　【東京】松野博一官房長官は１２日の会見で、玉城デニー知事が名護市辺野古の新基地建設を巡る大浦湾側の設計変更申請を承認せず、代執行訴訟で国と争う方針を表明したことについて問われ「係争中の事件に関することでコメントは差し控える」と述べた。
　報道陣からは、玉城知事が５日の会見で、辺野古新基地の利用開始まで１２年かかるとして「危険性除去がそれほどの年月を要するのは看過できない」などと主張したことへの見解を求める質問もあった。松野氏は「辺野古移設が唯一の解決策であるという方針に基づき、着実に工事を進めていくことが、普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現し、その危険性を除去することにつながる」と従来の政府見解を繰り返した。　（安里洋輔）