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細田議長 疑惑残し辞任 教団接点・セクハラ 50分で会見終了


細田議長 疑惑残し辞任 教団接点・セクハラ 50分で会見終了 細田氏の発言ポイント
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

会見する細田博之衆院議長=13日午後、衆院議長公邸
 細田博之衆院議長(79)は13日、議長公邸で記者会見し、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係について「会合に呼ばれれば出る程度で、特別な関係はない」と述べた。自民党の清和政策研究会(現安倍派)会長を務めた経緯から、教団との関連が取り沙汰されてきた。女性記者へのセクハラ疑惑報道は、被害申告がないとして「単なるうわさ話だ」と事実関係を認めなかった。体調不良のため議長を辞任することも表明。次期衆院選には意欲を示した。
 昨年7月の安倍晋三元首相銃撃事件を受け、自民党議員と教団との接点が次々に発覚。これまで細田氏は教団側との接点を認めたものの、同9月に文書1枚、同10月に補充説明の文書2枚を公表しただけで、会見など公の場での説明する機会を設けてこなかった。
 13日は一連の問題が判明して以降、初めて会見に応じた。ただ、記者団の質問が続く中「あくまで辞任会見だ」として、50分余りで打ち切った。
 会見では、辞任理由について、20日召集の臨時国会の運営に支障が生じかねないと説明した。一方で議員活動は続けるとし、次期衆院選も「頑張ってみたい」とした。細田氏は島根1区選出。
 安倍氏銃撃事件に関し「旧統一教会問題とは関係ない。なぜ殺されたのか理解に苦しむ」としたほか、安倍氏の父晋太郎元外相らの名前を挙げ「長い関係、流れがあるのは知っている」と言及した。2019年に名古屋市で開かれた教団関連団体の会議で「安倍氏に報告したい」と述べた発言については「サービスで言っただけだ。安倍氏に報告していない」とした。参院選で教団票を差配したことはないと否定し、教団の解散命令請求には異論を唱えなかった。
 セクハラ疑惑に対しては「心当たりがない」と繰り返したほか、議長辞任と、教団との接点やセクハラ疑惑とは無関係だと語った。