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高速の橋脚で9割未耐震


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 東日本、中日本、西日本、本州四国連絡の高速道路4社が進める橋脚耐震補強工事の進捗(しんちょく)状況を会計検査院が調べた結果、全体の約9割に当たる4005橋で未完了となっていたことが13日、分かった。このうち8割弱では工事契約も結んでいなかった。検査院は、大規模地震で橋梁(きょうりょう)を構成する橋脚が損傷した場合、上下線で通行不能になる恐れがあるとして、効率的に整備を進めるよう4社に求めた。
 高速道路は災害時の緊急輸送道路と位置付けられている。4社は地震による損傷を抑えるため、1996年より前の基準で設計された橋梁を対象に橋脚の耐震補強工事を実施。大規模地震の発生確率が高い地域は2021年度、それ以外の地域は26年度までの工事完了を目標としている。