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イスラエル、限定地上戦 邦人避難の動き加速


イスラエル、限定地上戦 邦人避難の動き加速 パレスチナ自治区ガザで、イスラエル軍の攻撃を受けた建物周辺から救出され、病院に運ばれた子どもら=14日(ゲッティ=共同)
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 【エルサレム共同=橋本新治】イスラエル軍は13日、パレスチナ自治区ガザで今回の戦闘後初の限定的な地上作戦を行ったと発表した。歩兵や戦車部隊がイスラム組織ハマスの武器を破壊、拘束された人質の情報を収集した。イスラエル軍がガザ北部住民に通告した24時間の南部への避難期限は13日深夜に経過したが、軍は14日も避難を求めた。近く全面的な地上侵攻や大規模攻撃が始まるとの観測もある。双方の死者は計3500人以上になった。 (3面に関連)
 イスラエル在住邦人の退避の動きが加速。韓国外務省は14日、自国民を運ぶ軍輸送機に日本人51人も同乗したと発表した。14日には日本政府手配のチャーター機1便がアラブ首長国連邦(UAE)ドバイに向かう。退避を巡る不測の事態に備え、航空自衛隊のKC767空中給油輸送機1機が愛知県の小牧基地から、C2輸送機2機が鳥取県の美保基地からアフリカ東部ジブチへ出発した。
 イスラエル軍報道官は14日、ガザ北部住民に南部への二つの避難ルートを示し、現地時間同日午前10時~午後4時(日本時間同日午後4~10時)は避難を認めると発表。ガザ周辺で軍部隊が「次の段階の作戦に備えている」と述べた。AP通信はガザからエジプト側への外国人の越境にイスラエルと米国、エジプトが合意したと伝えた。
 イスラエル軍は14日、今回の奇襲に関わったとされるハマスの幹部を殺害したと発表した。
パレスチナ自治区ガザで、イスラエル軍の攻撃を受けた建物周辺から救出され、病院に運ばれた子どもら=14日(ゲッティ=共同)