有料

自衛隊言及し支持訴え 木原防衛相 政治利用の可能性


自衛隊言及し支持訴え 木原防衛相 政治利用の可能性 演説する木原防衛相=15日午後、長崎県佐世保市
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 木原稔防衛相は15日、長崎県佐世保市で開かれた衆院長崎4区補欠選挙の自民党候補の集会で演説し「しっかり応援していただくことが自衛隊ならびにそのご家族のご苦労に報いることになる」と支持を訴えた。自衛隊の政治利用と取られかねない発言で、野党が行政の中立性を逸脱したと反発する可能性がある。
 自衛隊法は、隊員の政治的行為を制限している。木原氏は演説で、2023~27年度の5年間で防衛費を約43兆円に増やす政府方針や、長崎県内でのカジノを中心とした統合型リゾート施設(IR)の整備計画に触れ「野党は反対だ。そういう方に佐世保の代表にはなってほしくない」とも語った。
 冒頭では「防衛相だから来たわけではない」と説明。自身の伯父が海上自衛官として佐世保で勤務していたことを明かし「佐世保は自衛官やその家族が誇りを持って過ごしている町だ」と述べた。