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カザフ出身院生 最優秀賞を受賞/長崎大「オピニオン募集」


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 長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA)はこのほど、若い世代を対象に「核なき未来」をテーマにした小論文やエッセーなどを募った「オピニオン募集」の審査結果を発表した。最優秀賞に長崎県佐世保市の聖和女子学院高2年、馬場みなこさん(17)とカザフスタン出身の長崎大大学院2年、アディヤ・ケリムバエワさん(27)を選んだ。
 オピニオン募集は平和な国際社会の実現に貢献する人材の育成を目的にしており、昨年に続き2回目。「核兵器は地球を守れるか?」をサブテーマにした今年は、国内外の122人から応募があった。
 16歳から20歳未満の若者を対象にした「U―20」の部で選ばれた馬場さんは、米国留学中に抱いた銃社会への疑問を切り口に「核の抑止力」論のもろさを指摘した。20歳以上30歳未満を対象にした「U―30」の部でアディヤさんは、旧ソ連の核実験場だった故郷の被害を記述した上で「人類がその種の力を持つべきではない」とした。