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陸自オスプレイあす石垣に 空港使用を届け出、24日も 日米共同訓練 沖縄


陸自オスプレイあす石垣に 空港使用を届け出、24日も 日米共同訓練 沖縄 陸上自衛隊のV22オスプレイ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 14日から実施されている陸上自衛隊と在沖米海兵隊などとの日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン23」で、陸自の輸送機V22オスプレイが19日と24日に新石垣空港を使用すると県に届け出たことが分かった。17日に陸自から正式な空港使用届が出され、県が受理した。県空港課によると、届けられた日時は19日と24日の両日午前11時30分~午後1時、午後2時30分~4時となっている。

 県の溜政仁知事公室長は17日、沖縄防衛局に対し、8月にオーストラリアでオスプレイの墜落死亡事故が発生していること、県内空港や奄美、大分など県外空港でも緊急着陸が相次いでいることに触れ「県としては事故再発防止策は結果的に十分ではないと考えている。事故原因の究明や安全性の証明がされない中で民間空港にオスプレイを発着させる訓練の実施は容認できない」として、新石垣空港を使用しないように求めた。

 防衛局側は、オスプレイは航続距離や巡航速度などに優れ、住民避難や救援物資の輸送などに適性が高いとし「災害対応をはじめ、予期できない事態への部隊の対処能力を向上させることは、離島が多い当地では住民の安全を確保するための切実な課題だと思っている。そのために一刻も早く実地で訓練することが重要だ」と答えた。

 (沖田有吾、與那原采恵)