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対面でクイズ、手遊び 宜野湾デイサービスでアカバナプロジェクト


対面でクイズ、手遊び 宜野湾デイサービスでアカバナプロジェクト クイズや手遊びで会場を盛り上げるアカバナプロジェクトの山城郷士さん(前方左)と中村文彦さん(同右)=宜野湾市(提供)
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 高齢者の認知症予防や介護現場の負担軽減を目的に、頭と体を動かす動画を制作・配信する「アカバナプロジェクト」代表の山城郷士さん(42)と副代表の中村文彦さん(43)はこのほど、宜野湾市のふれあいデイサービス宜野湾事業所の「敬い会」に出演した。敬老の日を祝うイベントで、デイサービス利用者ら44人が、普段動画で配信するクイズや、うちなーぐちを使った手遊びを対面で楽しんだ。
 最初は日付クイズを出題した。この日は、戦後流通していたB円が廃止された日。米軍基地内ではA円が流通していたことも紹介され、会場からは驚く声が上がった。その後手拍子を使った体操やうちなーぐちの手遊びで体を動かした。
 参加した佐久間順盛さん(88)は「デイサービスでアカバナチャンネルの映像をよく見るが、今回は実際に目の前で見られて幸せ。若返ります」と話した。中村さんは「今後は私が知っているうちなーぐちを若い世代にも伝えたい」と語った。
 ユーチューブの「アカバナチャンネル」で365日分の動画を視聴できる。ネット環境がない施設でも活用できるよう、リハビリ動画をまとめたDVDを8月に制作。クラウドファンディングで募った寄付で、これまで複数の自治体に寄贈している。山城さんは「DVDを各市町村役場や包括支援センター、図書館、希望する高齢者施設に寄贈し、いろいろな場所で活用してもらえたらうれしい」と語った。
 動画視聴はユーチューブで「アカバナチャンネル」と検索。チャンネル概要にあるSNSから、DVD配布希望など問い合わせを受け付けている。(吉田早希)

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クイズや手遊びで会場を盛り上げるアカバナプロジェクトの山城郷士さん(前方左)と中村文彦さん(同右)=宜野湾市(提供)