【石垣】陸上自衛隊と在沖米海兵隊などによる日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン23」に参加するため、陸自の輸送機V22オスプレイ1機が19日午前10時50分ごろ、石垣市の新石垣空港に着陸した。陸自オスプレイが県内に飛来したのは初めて。同空港を使用しないよう求めていた県の要請を無視した形で、玉城デニー知事は「県の2度にわたる要請を顧みることなく、着陸したことは残念だ」とのコメントを発表した。石垣島で日米が共同で訓練するのは初めて。 (3、27面に関連)
オスプレイは熊本県の高(たか)遊(ゆう)原(ばる)分屯地を離陸後、奄美大島の瀬戸内分屯地を経由し、新石垣空港に着陸した。負傷した隊員を輸送する衛生訓練の実施が目的。機体の周囲では民間機が駐機し離着陸していた。
機体は自衛隊車両からの給油とみられる作業を終えた後、米軍と自衛隊員が担架に負傷者を乗せ機体内に運び込む動作を確認した。その後、自衛隊の救急車に迷彩服や私服の米軍関係者らが乗り込んだ。機体は午後1時10分ごろ離陸した。空港西側のフェンス沿いでは市民らが「石垣の空を飛ぶな」「共同訓練やめろ」などと抗議の声を上げた。
オスプレイは24日も再び新石垣空港に離着陸する計画がある。
玉城知事は昨年から米軍オスプレイによる墜落事故が相次ぐ中で、今回の陸自オスプレイを使用した日米の大規模訓練実施は「県民に不安などを生じさせるものだ」と懸念を示していた。今後も自衛隊オスプレイの県内での運用状況に注視し「県民の安全・安心を確保する観点から対応する」とした。(照屋大哲、知念征尚、明真南斗)
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陸自オスプレイ 石垣着陸 日米共同訓練 県内に初飛来 県の自粛要請無視
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琉球新報朝刊
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