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中国を念頭に 協力推進確認 日豪防衛相会談


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 木原稔防衛相は19日、オーストラリアのマールズ副首相兼国防相と防衛省で会談した。海洋進出を強める中国を念頭に、米国を含む3カ国の防衛協力を進めていく方針で一致。自衛隊とオーストラリア軍の相互往来をスムーズにする「円滑化協定(RAA)」の発効を受け、F35Aステルス戦闘機による共同訓練が進展したことを確認した。
 会談で木原氏は「日豪の防衛協力は拡大している。次に目指す目標は緊急事態でも連携できるよう実効性を高めることだ」と強調。マールズ氏は「日本との関係構築がいかに重要か理解している」と応じた。
 日本による他国領域のミサイル基地などを破壊する反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有への支持を伝えた。
 日豪両政府は20日に外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を東京都内で開く方向で調整していたが中東情勢の緊迫化を受け、オーストラリア側が延期方針を伝えた。
 一方、秋葉剛男国家安全保障局長もマールズ氏と首相官邸で会談した。