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奇跡の共演 迫力の響き、舞/テンブスホール/津軽三味線&琉球舞踏


奇跡の共演 迫力の響き、舞/テンブスホール/津軽三味線&琉球舞踏 「非戦」を舞う二代目・多嘉良カナ
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 津軽三味線と琉球舞踏、沖縄民謡の実演家が共演する特別ライブ「響き躍る~津軽三味線&琉球舞踏、奇跡の共演~」が9月18日、那覇市ぶんかテンブス館テンブスホールで開かれた。津軽三味線石井流家元・石井秀弦(しゅうげん)らを迎え、琉球舞踏の二代目・多嘉良カナ(多嘉良和枝)、沖縄民謡の石川陽子らと共演し、迫力の舞台を届けた。
 中国から琉球を経由し、全国に伝わった三弦楽器。最後にたどり着いたのが津軽地方で、津軽三味線として発展を遂げた。オープニングは三味線の独奏「津軽じょんがら節 曲弾き」を石井家元、石井秀岱(しゅうだい)、石井秀英の3人が演奏して幕開けした。息をのむ圧巻のテクニックで東北の郷愁に誘った。
 沖縄民謡歌手の石川陽子と神戸栄一は「浜千鳥」「ナークニー~かいさーれー」「我が分かゆん」をじっくりと聴かせた。琉球舞踏の二代目・多嘉良カナは創作舞踏「非戦」などを披露。最後は津軽三味線と琉球舞踏の共演。津軽三味線の掛け合いから始まり、「豊年音頭~唐船ドーイ」で出演者がカチャーシーを踊り、フィナーレをにぎやかに締めた。
 (田中芳)

息の合った演奏を聴かせる津軽三味線石井流家元・石井秀弦(中央)、石井秀岱(右)、石井秀英(左)=9月18日、那覇市ぶんかテンブス館テンブスホール

「非戦」を舞う二代目・多嘉良カナ