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▽1019 障がい者就労の「ナカポツ」とは? 県内6地区に支援窓口


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 私の家族に障がいのある人がいます。就職するための情報を求めている際に、「ナカポツ」で相談するようにと勧められました。「ナカポツ」とは、どこにあって、どのようなことをしていただけるのか教えてください。
 「ナカポツ」という用語は、障がい者支援関連で使用されている業界用語で、「障がい者就業・生活支援センター」の「・(ポツ)」が真ん中にあることから「ナカポツ」と呼んでいます。ぜひとも覚えてください。
 ナカポツについて、厚労省のホームページでは「障がい者の職業生活における自立を図るため、障がい者の身近な地域において就業面および生活面における一体的な支援を行い、障がい者の雇用の促進および安定を図ることを目的として、障がいのある方や企業に対し、センター窓口での相談や職場・事業所・家庭訪問等を実施します」と説明されています。そこでは障がいのある方などが一般企業で働き続ける、雇用し続けるために相談したり、解決方法を一緒に考えたり、解決のための支援もしくは支援体制をつくることをします。
 障がい者雇用の拡大により、「働く・働き続ける」支援の必要性の高まりから、障害者の雇用の促進等に関する法律(障害者雇用促進法)の2002年の改正により、現在の「障がい者就業・生活支援センター事業」として全国に設置することとなりました。
 沖縄県内にも北部地区、中部地区、南部地区(2地区に区分け)、宮古地区、八重山地区の6地区でナカポツを運営しております。詳細については最寄りのハローワーク、市町村にお問い合わせください。
 (沖縄県社会福祉士会 神里裕丈)
 県ソーシャルワーカー協議会は福祉にまつわる相談を受け付けます。宛先は、〒901-2299宜野湾市、宜野湾郵便局私書箱73号「福祉の窓」係まで。