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ODA沖北委の 設置可決に抗議 県関係国会議員


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 【東京】20日の参院本会議で「政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会(ODA沖北委)」の設置が賛成多数で可決されたことを受け、参院会派「沖縄の風」の伊波洋一、高良鉄美の両氏が同日、国会内で会見し、委員会所管の併置について「沖縄軽視だ」とする抗議声明を発表した。
 2022年1月の通常国会で、沖北委と「政府開発援助等に関する特別委員会(ODA委)」が統合され、引き継がれていることに伊波氏は「沖縄問題の議論を深めるためにも分離すべきだ」と指摘した。
 声明は「日米地位協定の見直しをめぐる合意ができず、本会議決議さえ行われなかった」と二つの特別委員会の統合による弊害を訴えている。
 高良氏は米軍と自衛隊の「南西シフト」の進展や基地負担軽減、県民所得の低迷、「子どもの貧困」など沖縄の諸問題を挙げ「議論の連続性がないとさまざまな問題について認識が深められるとは言えない」と述べた。
 (安里洋輔)