日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン23」は20日、共同兵站(へいたん)訓練があり、自衛隊と米軍の車両がうるま市のホワイトビーチから嘉手納弾薬庫地区まで、公道を使用してコンテナを輸送した。19日には新石垣空港に陸自の輸送機V22オスプレイが初飛来しており、県内の民間地域での軍事訓練が続いている。 (2、27面に関連)
軍用車両は20日午後0時35分ごろ、ホワイトビーチを出て県道を走行した。本紙記者はコンテナを積んだ自衛隊と米軍のトラックを少なくとも8台確認。トラックに火薬類の搭載を示す「火」の表示が掲げられていた。弾薬か爆薬を搭載しているとみられる。トラックのほかにも軍用車両が走行したが訓練と関係していたかは不明だ。
コンテナは陸上自衛隊大分分屯地から輸送されており、大分県からホワイトビーチへは民間の輸送船が運んだ。関係者によると、民間船は大分を出発してホワイトビーチ沖に18日から停泊していた。市民らは軍事訓練で民間設備の使用が常態化することへの懸念を示し「戦争への準備だ」として反対の声を上げ、抗議した。
「レゾリュート・ドラゴン23」は自衛隊と米軍が共同で、島しょに侵攻してくる敵に対応することを想定した訓練。県内では部隊指揮や情報共有、兵站、衛生に関する訓練を実施する。
今後、陸自と米軍は嘉手納基地から海兵隊のMV22オスプレイや自衛隊の輸送ヘリを使って奄美大島(鹿児島県)の瀬戸内分屯地に物資を運ぶ予定。
(金盛文香)
コンテナを積んで米軍ホワイトビーチを出発する陸上自衛隊の車両=20日午後0時33分、うるま市勝連平敷屋(小川昌宏撮影)
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日米共同訓練で公道走行 本島中部、火薬類載せ
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琉球新報朝刊
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