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臨時国会召集、論戦へ 衆院議長に額賀氏選出


臨時国会召集、論戦へ 衆院議長に額賀氏選出 第212臨時国会の開会式で、式辞を読む額賀衆院議長=20日午後、参院本会議場
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第212臨時国会の開会式で、式辞を読む額賀衆院議長=20日午後、参院本会議場
 第212臨時国会が20日召集された。9月の第2次岸田再改造内閣発足後、初の本格論戦が展開される。政府が近く取りまとめる物価高に対応した経済対策や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題などが焦点となる見通しだ。衆院本会議では細田博之氏(79)の議長辞任を許可し、後任に自民党の額賀福志郎氏(79)を選出した。会期は12月13日まで55日間。
 岸田文雄首相は税収増の還元策として期限付きの所得税減税を経済対策の柱に位置付ける方針。立憲民主党は1世帯3万円の「インフレ手当」の支給、日本維新の会は社会保険料減免などを訴えており、対策の実効性を巡り激しい論戦が予想される。首相は財源の裏付けとなる2023年度補正予算案の早期成立に全力を挙げる。
 教団への解散命令請求を受け、被害者救済に充てる教団財産の保全策の在り方も課題に浮上。野党は、衆院議員の秋本真利被告(自民離党)が起訴された洋上風力発電事業を巡る汚職事件や、トラブルが相次いだマイナンバーカード問題への対応も徹底追及する。
 召集日実施が通例の首相による衆参両院本会議での所信表明演説は、衆院長崎4区、参院徳島・高知選挙区両補欠選挙(22日投開票)の日程を考慮し23日にずれ込んだ。