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衆参補選きょう投開票 与野党対決、経済対策争点


衆参補選きょう投開票 与野党対決、経済対策争点 衆参2補選の構図
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 岸田政権への「中間評価」となる衆院長崎4区、参院徳島・高知選挙区両補欠選挙が22日、投開票される。いずれも与野党対決の構図で、物価高対応を含む経済対策などが争点。勝敗は岸田文雄首相(自民党総裁)の政権運営に影響する。首相は21日、自身のX(旧ツイッター)で物価高に負けない賃上げを目指すと訴え、立憲民主党の泉健太代表はガソリン減税を提起した。両選挙区とも23日未明までに大勢が判明する見通しだ。
 首相が自身のXで「大激戦」と危機感を示す長崎4区は、立民前職末次精一氏(60)=社民推薦=と自民新人の金子容三氏(40)=公明推薦=による一騎打ち。自民の小渕優子選対委員長は21日、長崎4区で支持組織固めに注力した。金子氏は、首相が率いる党岸田派に所属した金子原二郎元農相の長男で、岸田派が前面に立って組織戦を展開した。21日も長崎4区の大票田である佐世保市に若手議員を派遣した。
 立民の泉氏や長妻昭政調会長も同市で街頭演説。長妻氏は「政府や自民はぐずぐずして、まだ物価高対策を打ち出していない」と政権を批判した。「自民の候補者が勝っても政治は何も変わらない」と強調した。
 参院徳島・高知補選で出馬しているのは、野党系の無所属元職の広田一氏(55)と自民新人の西内健氏(56)=公明推薦。いずれも高知県を地盤としており、徳島県での得票が鍵を握りそうだ。立民、共産両党は広田氏を支援する。