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意に反した手術は人権侵害


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 大阪公立大の東優子教授(性科学)の話 本人の意思に反して性器を傷つけるような手術を強いることは著しい人権侵害で、国際的にも見直しが進められてきた。最高裁は、この観点から生殖能力をなくす手術を性別変更の事実上の要件とする規定を違憲としたが、性別変更後の性器部分に似た外観を持つとの規定も、同じ理由で違憲となるべきだったと考える。性同一性障害特例法は、定義などに制定当時の古い概念が残っており、法改正の際に一体で見直す必要がある。