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女性問題報道で 山田政務官辞任 後任に本田氏


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 政府は26日の持ち回り閣議で、女性問題を報じられた山田太郎文部科学政務官(56)=自民党、参院比例=の辞任を決定した。後任に本田顕子参院議員(52)=同=を充てた。岸田文雄首相は参院代表質問で「このような事態に至ったのは誠に遺憾だ。任命責任を重く受け止めている」と陳謝した。山田氏は復興政務官を兼務していた。
 9月に発足した第2次岸田再改造内閣で政務三役の辞任は初。内閣支持率が低迷する中、臨時国会が始まったタイミングと重なり、火消しを急いだ格好だ。併せて、副大臣と政務官の女性起用ゼロが批判されたのを踏まえ、後任の女性起用を意識したとみられる。野党は国会論戦を通じて首相の任命責任をただす。
 山田氏は記者団の取材に、20代女性と不倫関係にあるとした文春オンラインの報道について「妻以外の女性と男女の仲になった点は事実」と謝罪した。「国会審議の障害になるのを避けたい」と辞任理由を説明。議員辞職は否定した。