ガザへ越境作戦拡大　国連総会は休戦決議

　【エルサレム共同＝吉田昌樹、岡田隆司】イスラエル軍は２７日夜（日本時間２８日未明）、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの陸上部隊による越境作戦の拡大を表明した。２７日夜から戦車部隊がガザ北部に展開し、軍報道官は２８日、部隊はまだ「戦地にいる」と語った。米ＡＢＣテレビによると、軍報道官は地上侵攻の開始ではないと説明。イスラエルは空や海からも激しい攻撃を加え、ガザでは通信が断絶した。　（７面に関連）
　国連総会（１９３カ国）は２７日、ガザ情勢を巡る緊急特別会合で、イスラエル軍とハマスに「人道的休戦」を求める決議案を１２１カ国の賛成で採択した。米国など１４カ国が反対、日本や英国など４４カ国が棄権した。決議に法的拘束力はないが、侵攻を目指すイスラエルの激しい作戦を容認しない姿勢を示した。