有料

<いこい>マイコと叔母/儀間ミヨ(読谷村・80歳)


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 叔母が施設にお世話になって早いもので1年になる。大の動物好きな叔母は、私のマイコたちをかわいがってくれた。4代目マイコは、叔母の家に行く回数も増えたこともあり、今までのマイコたちとは変わっていた。抱っこが嫌いなマイコは、椅子に座っている叔母の足元にべったり。
 施設は私の住む村内にあるので、月に2、3回は行っている。施設に近づくと、マイコはほえてはしゃいでいる。叔母はマイコを見ると、ガラス戸越しではあるが「マイコや、わん見いちきとん、わん、分かいん」。あの屈託のない笑顔が何とも言えない。
 数カ月前、精神的に落ち着いたのか、マイコの写真を持ってきてと言うので持って行くと、ベッドの前の台に写真を飾り、朝起きると「マイコおはよう」、寝る時は「おやすみ」と叔母の一日は終わる。施設の職員の方々、入所者の皆さんに優しくしてもらい、マイコともども感謝に堪えない。