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市販薬過剰摂取 実態調査を検討


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 鈴木淳司総務相は1日の参院予算委員会で、市販薬の過剰摂取による救急搬送事案の実態調査を検討していると明らかにした。過剰摂取は若者を中心に現実逃避などの目的で広がっているとみられ、厚生労働省が販売規制の強化を検討。連携して取り組みを進める。
 鈴木氏は「社会全体で取り組むべき重要な課題だ」と強調、「各消防本部や厚労省と相談する」と述べた。公明党の谷合正明参院議員への答弁。
 救急隊出動時の活動記録は地域によって内容にばらつきがあり、搬送の原因を市販薬の過剰摂取と明記しないケースもある。総務省はこうした実情を踏まえ、調査手法などを検討する。
 風邪薬などの一部には、麻薬や覚醒剤に似た成分がわずかに含まれ、過度に服用すれば依存症になったり精神症状が出たりする恐れがある。