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米無人機 抗議決議へ 北谷議会 「負担増 容認できず」


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 【北谷】嘉手納基地に米軍の無人偵察機MQ9を配備する計画を巡り、北谷町議会基地対策特別委員会(照屋正治委員長)は2日、計画に抗議し、配備計画中止を求める方針を固めた。無期限配備は基地機能強化につながるとし、「負担増に他ならず到底容認できるものではない」と計画撤回を求める。
 近く開かれる臨時会で意見書と抗議決議を提案する。配備計画に抗議する決議は、嘉手納町議会に続いて2例目となる。
 照屋委員長は配備計画中止を求める理由として、鹿児島県の海上自衛隊鹿屋航空基地にMQ9を配備する際には住民説明会があったことや鹿屋市と九州防衛局で協定書を結んだことなどに触れ、沖縄との対応の差を強調した。同日、沖縄防衛局の職員が町議会を訪れ、配備計画を説明した。説明会は非公開だった。その後開かれた基地対策特別委員会で、計画に抗議し、配備中止を求めることが全会一致で決まった。一部議員からは社会情勢を鑑み、無人偵察機の必要性を理解する声もあったという。
 照屋委員長は「新たな部隊が来るのは基地機能強化につながっている。防衛局の説明では、いま常駐する偵察機は残すということだった。これは機能強化と言える」と説明した。 
  (石井恵理菜)