処理水放出「冷静対応を」　日中韓環境相会合

　日中韓３カ国の環境相会合が３日、名古屋市で始まった。伊藤信太郎環境相は中国の黄潤秋・生態環境相と個別会談し、東京電力福島第１原発の処理水海洋放出を巡り、日本産水産物の禁輸措置を念頭に、科学的根拠に基づく冷静な対応を中国側に求めた。
　環境省によると、黄氏は会談で処理水を「核汚染水」と呼び、改めて放出に反対を表明した。
　伊藤氏は黄氏に対し、周辺海域のモニタリング（監視）結果から、人体や環境への影響がないと確認していると説明。処理水に関して引き続き「高い透明性を持って国際社会に情報提供していく」と伝えた。会談後、伊藤氏が記者団に明らかにした。