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2プラス2会合 英空母派遣協力 日英両政府


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 日英両政府は7日、外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を東京都内で開いた。共同声明を発表し、英国が2025年に計画している空母打撃群のインド太平洋への派遣に協力するなど「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、安全保障分野での連携強化を確認。中国と対話の意思を示した上で、一方的な現状変更の試みに反対し、東・南シナ海の状況に深刻な懸念を表明した。
 日本から上川陽子外相と木原稔防衛相、英国からはクレバリー外相とシャップス国防相が出席。上川氏は冒頭「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持に向け、日英の連携を一層強化したい」と述べた。
 共同声明では、10月に発効した自衛隊と英国軍の相互往来をスムーズにする「円滑化協定(RAA)」を活用し、より頻繁に共同演習を行い相互運用性を向上させると明記。日英とイタリアの3カ国で進める次期戦闘機の共同開発に関し、35年までに開発する目標の重要性を強調した。
 日英2プラス2は5回目で、対面開催は約6年ぶりとなった。