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憲法審開始、進展不透明


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 衆院憲法審査会は9日、夏の欧州視察の報告を行い、今国会での実質的な審議が始まった。岸田文雄首相は10月の所信表明演説で改憲条文案の具体化に期待を示したものの、12月13日の会期末までの今後の審査会開催は最大3回にとどまる見通し。日程が窮屈な上、与野党の立場はばらばらで、議論の進展は不透明だ。
 衆院憲法審の定例日は毎週木曜で、今国会は今月16日と30日、12月7日と残り3回に限られる。来週16日は今回の視察報告を踏まえ、各党が意見表明する自由討議を行うことで合意した。
 与党筆頭幹事の中谷元氏(自民党)は、今後の審査会運営に関し「憲法のテーマは非常に多岐にわたる。問題点を議論していくうちに、各党が認識を共有できるところが出ればいい」と記者団に述べた。