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「見たことなかった光景が日常に」 石垣選出議員が訴え <県民平和大集会>


「見たことなかった光景が日常に」 石垣選出議員が訴え <県民平和大集会> フィールドの外側から登壇者の話に耳を傾ける参加者=23日午後3時17分ごろ、那覇市の奥武山公園陸上競技場(ジャン松元撮影)
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 県民平和大集会では県選出国会議員と県政与党県議も来賓としてあいさつに立った。県議を代表して、石垣市区選出の次呂久成崇県議が「台湾有事」を理由に軍備増強が推し進められている八重山の状況を報告した。「有事は人間がつくるもの、止めることができるのも人間しかいない」と訴えた。

 次呂久県議は、2016年3月の陸自の与那国駐屯地開設、そして今年3月の石垣駐屯地開設と「一気に軍事化の波が押し寄せている」と強調した。自衛隊車両が公道を走行し、迷彩服姿の隊員が街中を行き交う状況にあるとして「私たちが見たことがなかった光景が日常になりつつある」と危機感を示した。

 地元首長が率先して政府に滑走路延長や港湾、インフラ整備を要請しに行く状況に「全く地元住民を無視した行動で許せるものではない」と怒りをにじませた。

 国会議員を代表してあいさつした高良鉄美参院議員は、沖縄は日本や中国、朝鮮半島、米国との間に立つ「万国津梁の役割」を果たす必要性を指摘した。

 (佐野真慈)