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沖縄県議選、名護市区で自民の一本化は困難 末松、比嘉2氏出馬へ


沖縄県議選、名護市区で自民の一本化は困難 末松、比嘉2氏出馬へ (左から)比嘉 忍氏、末松 文信氏
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【名護】来年6月の県議選名護市区を巡り、自民党県連名護支部は29日、会議を開き、意欲を示す比嘉忍名護市議の出馬を受け入れ、その処遇を県連第3区支部(島尻安伊子支部長)の一任とすることを決めた。名護支部では現職の末松文信氏が自民党公認を得ているが、比嘉氏の処遇を巡って、一部議員から党の公認や推薦を出すよう求める声が上がっていた。名護市区の自民党候補の一本化は困難な見通しとなり、2氏がともに出馬する公算が大きくなった。

 末松氏が支部長を務める名護支部内では、末松氏と比嘉氏の一本化に向けて議論が進んでいたが、議員らの間で意見が割れた。同日の会議では、比嘉氏の出馬を支部として受け入れた上で、3区支部に、党としての処遇の判断をゆだねる形となった。比嘉氏は党公認依頼を提出しており、3区支部で議論を重ね、対応を協議する。

 末松氏は既に党公認を得ているため、比嘉氏は推薦となる可能性もある。関係者は取材に対して「一本化できるか、それぞれの意思、意向を確認する必要があり、(支部として)結論を出すことはできなかった」と話した。

 (増田健太、池田哲平)