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米軍機の飛行ルートは「おおまかに守られている」 学校上空飛行への指摘に防衛省が見解 


米軍機の飛行ルートは「おおまかに守られている」 学校上空飛行への指摘に防衛省が見解  東京・市谷の防衛省
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 【東京】宜野湾市普天間地区の学校上空で米軍機の飛行が続いていることについて、防衛省は11日、「飛行ルートはおおまかに守られている」との認識を示した。日米両政府が1996年、航空機騒音規制措置に関する日米合同委員会で、学校や病院などの上空を飛行するルートを避けることで合意した際、「できる限り」との条件が付いたことを根拠とした。

 2017年12月、宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園に米軍機の部品が落下した事故を受け、同園の元保護者らが結成した「#コドソラ」との国会内での11日の面談=写真=で、同省の職員が明らかにした。

 団体メンバーらが、沖縄防衛局が公開している、普天間飛行場に近接する普天間第二小、緑ヶ丘保育園の上空を通る米軍機の航跡を示し「米側に飛行ルートの変更を求めるべきだ」とし、防衛省や外務省に回答を求めた。防衛省の職員はこれに対し、風などの気候条件が米軍機の飛行に与える影響があるとし「しっかり守ってくださいというのは難しい」と述べた。 

(安里洋輔)